
メルカリ公式が認めた「フィッシング3倍増」
そのSMS、絶対にタップしないでください
山田 翔太
元メルカリ出品者・累計2,000件取引 / 最終更新: 2026-08-11
📌 結論
2026年4月、メルカリは公式に「メルカリを装ったフィッシングサイトが急増しており、確認された件数は約3倍に増加した」と発表しました。手口は「相場より大幅に安い商品広告からの誘導」「本人確認を装う偽SMS・偽メール」の主に2パターンで、いずれも公式サイトと見分けがつかないレベルまで巧妙化しています。対策はシンプルで、メールやSMSのリンクは踏まず、必ず公式アプリかブックマークからアクセスすることだけです。
「3倍」という数字の重み
フリマアプリを普段使いしている人なら、メルカリを名乗るメールやSMSを一度は見たことがあると思います。「アカウントで異常な動作が検出されました」「本人確認が必要です」——こういう文面、正直もう見飽きたという人も多いはずです。
でも2026年4月3日、メルカリ自身が公式サイトで踏み込んだ発表をしました。確認されたフィッシングサイトの数が、約3倍に増加していると。しかもこの数字、噂や外部調査ではなく運営側が自分で認めた数字です。生活に密着したアプリだからこそ、これは軽く流していい話ではありません。
フィッシング対策協議会のデータを見ても状況は同じ方向を向いています。2025年9月の報告件数は224,693件で、前月比約16.2%増。狙われている分野の内訳を見ると、EC系が全体の約28.9%、クレジット・信販系が約22.8%と、ネット決済まわりが集中的に狙われていることが分かります。メルカリのようなCtoCフリマは、まさにこの真ん中に位置しています。
今、実際に出回っている2つの手口
1. 「激安広告」からの誘導
福岡県警察が注意喚起している事例が分かりやすいので紹介します。メーカーとは無関係の、相場よりも大幅に値下げされた商品広告がSNS上に表示され、そこからメルカリの偽サイトに誘導される、というパターンです。
これがやっかいなのは、フリマアプリを使う人の心理をそのまま突いてくることです。「掘り出し物を見つけた」という嬉しさが先に立って、URLをよく確認しないままタップしてしまう。偽サイトは見た目が本物とほぼ同じなので、ログイン情報や個人情報を入力するよう促されても、疑わずに入力してしまう人が少なくありません。
2. 「本人確認」「アカウントロック」を装う偽SMS・偽メール
もう一つの主流パターンが、こちらです。「【重要】メルカリ本人確認のお知らせ」「アカウントが不正利用されています」といった文面で不安を煽り、偽サイトに誘導する手口。メルカリ自身も、新しいパターンとして「アカウントで異常な動作が検出されたため、アカウントをロックします」という内容のメールから偽のログインページに誘導される事例を紹介しています。
一度入力してしまうと、ログイン情報が盗まれてアカウントを乗っ取られる、複数のサービスで同じパスワードを使い回している場合はそちらのアカウントも危険にさらされる、といった二次被害につながります。メルカリも案内している通り、盗まれた情報は別の犯罪や不正ログインの試みに転用されることがあります。
なぜここまで見分けがつきにくいのか
正直なところ、もう「日本語がおかしいから偽物」という時代ではありません。本物のメールやサービス提供元が送っている注意喚起メールそのものを模倣したフィッシングメールも確認されており、違和感に気づきにくいのが今の特徴です。
メルカリ公式が繰り返し強調している事実
メルカリの正規の本人確認やアカウント復旧は、アプリ内の専用フロー(マイナンバーカードの読み取りやPersonaによる顔認証)でのみ行われます。メールのリンク先でパスワードやSMS認証番号の入力を求められることは、絶対にありません。逆に言えば、それを求められた時点で100%偽物だと判断していいということです。
今日からできる対策
やることは実はそれほど多くありません。
① リンクは踏まず、アプリを直接開く
メールやSMSにあるURLは絶対にタップせず、公式アプリを開くか、ブックマークしておいた公式サイトからアクセスする。これだけでほとんどの被害は防げます。
② パスワードを使い回さない
SNSと同じパスワードをメルカリでも使っていると、どちらかが漏れた瞬間に両方乗っ取られます。大文字・小文字・数字・記号を混ぜた、他では使っていないパスワードにしておく。
③ 「急いで」「今すぐ」という文言に反射的に反応しない
焦らせる文面は、フィッシングでも取引詐欺でも共通する典型的なサインです。一呼吸置いて、公式アプリ側で状況を確認する癖をつけてください。
④ 万が一入力してしまったら、すぐパスワードを変更し、事務局に連絡する
クレジットカードやメルペイに連携した銀行口座を使っている場合は、カードの利用停止も並行して進めてください。
もし怪しいと思ったら
「これは本物か、偽物か」を自分だけで判断するのが不安なときは、一旦立ち止まって公式アプリのお知らせ欄やメルカリびよりを直接確認するのが一番確実です。メールやSMS経由の情報は、どれだけそれらしく見えても信用しない。これが2026年のフリマアプリを安全に使うための、一番シンプルで一番効くルールだと思います。
よくある質問
Q. メルカリから届いたメールが本物か偽物か、すぐに見分ける方法はありますか?
一番確実なのは、メール内のリンクを踏まずに公式アプリを直接開いて確認することです。本人確認やパスワード入力をメール内のリンク先で求められた場合は、その時点で偽物と判断して問題ありません。
Q. 偽サイトにログイン情報を入力してしまいました。何をすればいいですか?
すぐにメルカリのパスワードを変更し、同じパスワードを他のサービスでも使っている場合はそちらも変更してください。メルカードなどクレジットカードを利用している場合は利用停止の手続きも行い、メルカリ事務局に不正アクセスの可能性がある旨を連絡してください。
Q. SNS広告経由でメルカリに来た商品は、全部危険なんですか?
すべてが偽物というわけではありませんが、相場から大幅にかけ離れた値下げ広告は警戒サインの一つです。広告をタップした先が公式アプリやアプリ内ブラウザではなく、見慣れないドメインのサイトだった場合は、個人情報を入力せずページを閉じてください。
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