AliExpress・1688・Taobao徹底比較
どの仕入れサイトを使うべきか
代行業者の費用構造まで含めて
状況別に判断基準を整理
山田 翔太
フリマナビ編集部|メルカリ・ヤフオクでの出品・仕入れ経験にもとづく解説 / 最終更新: 2026-09-12
📌 結論
新しいカテゴリーを試す段階、中国語ができない、買い手保護を重視するならAliExpress。カテゴリーが売れると確認できて量産・単価重視で代行業者の利用も厭わないなら1688+代行業者。1688で欲しいロット・商品が見つからない場合はTaobaoも併用する。この3択を、費用構造まで含めて具体的に見ていく。
なぜ今、仕入れサイトを深掘りするのか
中国輸入せどりの始め方ガイドでは、AliExpress・1688.com・Taobaoの違いを表で簡単に紹介しました。この記事はその続編として、3サイトのそれぞれをもう一段深く掘り下げ、実際にどのサイトを選べばよいのかを、あなたの状況に合わせて判断できるところまで整理します。
結論から言えば、「安いから1688」「簡単だからAliExpress」という単純な話ではありません。仕入れ量、中国語対応の可否、買い手保護の必要性、そして代行業者を使うコストまで含めて総合的に判断する必要があります。まずは3サイトの全体像を、より詳しい比較表で押さえておきましょう。
| 項目 | AliExpress | 1688.com | Taobao |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 海外向け小売 | 中国国内向け卸(Alibaba運営) | 1688より個人・小売寄り |
| 最低ロット | 1個からOK | 商品・出品者により2〜100個以上 | 商品により変動、比較的小ロットも見つかる |
| 言語・UI | 日本語UIあり(最低でも英語対応) | 中国語のみ、翻訳ツール前提 | 中国語のみ、翻訳ツール前提 |
| 買い手保護 | 消費者向け保護制度あり | 外国人消費者向けの保護は基本的になし | 外国人消費者向けの保護は基本的になし |
| 代行業者 | 不要で購入可能 | ほぼ必須 | ほぼ必須 |
| 価格帯 | 卸サイトよりやや高め | 最も安い水準 | 1688よりやや高いこともある |
| リサーチ手段 | 画像検索に対応 | 画像検索対応、ただし中国語での絞り込みが有利 | 画像検索対応、個人出品的な掘り出し物も |
| 向いている人 | 初心者・少量からテストしたい人 | 売れると確認済みで量産したい人 | 1688にない低ロット・個性的な商品を探す人 |
AliExpress徹底解説
AliExpressはAlibabaグループが運営する、海外の消費者向け小売マーケットプレイスです。中国輸入せどりの入り口として最もハードルが低いサイトとされています。
最低ロットが1個
ほとんどの商品を1個から購入できるため、在庫リスクを最小限にして特定の商品が売れるかどうかをテストできます。
日本語・英語対応のUI
サイト自体が日本語表示に対応しており、対応していない箇所でも英語表記が基本のため、中国語ができなくても検索・購入・出品者とのやり取りが可能です。
消費者向けの買い手保護
商品が届かない、説明と著しく違うといったトラブル時に、購入者を保護する仕組みが標準で組み込まれています。1688やTaobaoにはない、AliExpress最大の強みの一つです。
画像検索でのリサーチが可能
気になる商品の画像をアップロードして類似商品を探せる画像検索機能があり、キーワードが分からない商品でもリサーチしやすくなっています。
代行業者が不要
クレジットカードがあれば個人がそのまま購入・国際発送を依頼でき、代行業者を挟む必要がありません。その分、手数料を支払わずに済みます。
トレードオフ|価格は卸サイトより高め
AliExpressは小売サイトのため、同じ商品でも1688やTaobaoの卸価格と比べると単価は高くなりがちです。「代行業者を使わずに済む手軽さ」と引き換えに、単価の高さを受け入れる仕組みだと理解しておくとよいでしょう。
こんな人に向いている
新しいカテゴリーに初めて挑戦する人、まだ何が売れるか分からず少量でテストしたい人、中国語でのやり取りに不安がある人、そして万が一のトラブル時に買い手保護があると安心できる人には、AliExpressが最も現実的な入り口です。
1688.com徹底解説
1688.comは、AliExpressと同じAlibabaグループが運営する、中国国内向けの卸(ホールセール)マーケットプレイスです。もともと中国国内の小売業者・メーカーが仕入れに使うためのサイトであり、外国人の個人利用は想定された作りになっていません。
単価がAliExpressより大幅に安い
中間マージンが少ない卸価格で取引されるため、同じ商品でもAliExpressより単価が下がる傾向があります。仕入れコストを抑えたいときの最大の魅力です。
全て中国語のインターフェース
サイト、商品説明、出品者とのチャットまで基本的に中国語のみです。ブラウザの自動翻訳や翻訳アプリの併用がほぼ前提になります。
ロット単位での購入が基本
最低購入数量(MOQ)が商品や出品者によって2個〜100個以上と幅があります。1個から買える商品も一部ありますが、多くは「まとめ買い」が前提の卸取引です。
外国人向けの買い手保護がない
中国国内の事業者間取引を前提としているため、AliExpressのような消費者向け保護制度は基本的に用意されていません。トラブル時の交渉は自己責任、または代行業者経由での対応になります。
国際発送への直接対応がほぼない
出品者の多くは中国国内配送のみを想定しており、日本への直送には対応していません。国内の転送拠点を経由して海外へ送る仕組みが必要になります。
代行業者が事実上必須
言語の壁、ロット単位の購入、買い手保護の不在、国際発送への未対応。これら4つの理由から、1688.comを個人が直接使いこなすのは現実的ではなく、中国語での購入・検品・転送を代行してくれる「輸入代行業者」を利用するのが、ほぼ唯一の実務的な方法になります。代行業者の役割と費用構造は、次の章で詳しく説明します。
Taobao徹底解説
Taobaoは、Alibabaグループが運営するもう一つの中国国内向けマーケットプレイスで、個人〜零細事業者の出品が中心のC2C・小売寄りのサイトです。言語やロット面での基本的な制約は1688と似ていますが、位置づけには明確な違いがあります。
1688より小売・個人出品寄り
1688が「卸」を主戦場にしているのに対し、Taobaoは個人や小規模ショップの出品が多く、1点物や少量生産のアイテムも見つかりやすい傾向があります。
1688で見つからない低ロット商品に強い
1688の出品者が大ロットでしか売ってくれない商品でも、Taobao側では小規模出品者が少量から販売しているケースがあります。1688と併用してリサーチ幅を広げる使い方が現実的です。
言語・買い手保護・代行業者の必要性は1688と同様
中国語オンリーのUI、外国人向け買い手保護の不在、国際発送への未対応という制約は1688と共通しており、Taobaoを使う場合も代行業者の利用が前提になります。
1688とTaobao、使い分けの目安
量産・単価重視でまとめて仕入れたいなら1688、1688の最低ロットが自分の予算や需要より大きすぎる場合や、個性的で他のセラーと差別化できる少量アイテムを探したい場合はTaobaoも併せて検索する、という使い分けが基本になります。どちらか一方だけを使う必要はなく、代行業者によっては両サイトのリサーチ・購入代行に対応しているところもあります。
代行業者とは?役割と費用構造
1688.comやTaobaoを使う場合にほぼ必ず登場するのが「輸入代行業者」です。ここでは特定の業者名は挙げず、一般的な役割と料金の考え方を整理します。
代行業者の主な役割
- 依頼者に代わって1688・Taobaoで商品を購入する
- 出品者との中国語でのやり取り(価格交渉・在庫確認など)を代行する
- 複数の注文・複数の出品者からの商品を、一つの国際発送にまとめる(同梱・集荷)
- 商品によっては、発送前に簡易的な検品・写真確認を行う
つまり代行業者は、単なる「代わりに買う人」ではなく、言語の壁を埋め、複数の小口注文を一つの国際貨物としてまとめ、コストを効率化する役割を担っています。この「まとめる」機能があるからこそ、1688やTaobaoでの少量多品目の仕入れが現実的になります。
費用構造の一般的な考え方(あくまで目安)
代行業者の料金体系はサービスによって様々ですが、大きく分けると次の2パターンが一般的とされています。
- 月額プラン+商品代金に対する手数料:代行業者は月額プラン+商品代金に対する手数料など、料金体系が各社で異なります。実際の金額は各社の公式サイトで確認してください。
- 発送1件ごとの従量制:月額固定費はかからない代わりに、購入代行・検品・発送のたびに手数料が発生する形です。発注頻度が低い場合はこちらの方が割安になることがあります。
重要なのは、「1688の商品単価が安い」という事実と、「代行業者を使った最終的な仕入れコストが安い」という事実は、必ずしもイコールではないという点です。月額固定費・サービス手数料・同梱発送の送料をすべて足し合わせたうえで、AliExpressで直接仕入れる場合と比較する必要があります。具体的な数字での比較は、後半の実践比較の章で扱います。
あなたはどれを使うべきか|判断基準
ここまでの内容を踏まえ、自分の状況に当てはめて選べるように、3つのパターンに整理しました。
パターン1|新しいカテゴリーを試したい・少量・中国語NG・買い手保護が欲しい
→ AliExpress
まだそのカテゴリーが売れるかどうか分からない段階、あるいは中国語でのやり取りに不安がある段階では、代行業者を挟まずに直接買えるAliExpressが最もリスクが低い選択です。
パターン2|カテゴリーが売れると確認できた・量産したい・単価を下げたい
→ 1688+代行業者
AliExpressでの小ロットテストを経て、その商品・カテゴリーがある程度の数量で売れると確認できたら、単価の安い1688に切り替えて仕入れコストを圧縮する段階に進みます。代行業者の費用も込みで採算が取れるかを事前に試算しておくことが重要です。
パターン3|1688に低ロットで扱ってくれる出品者がいない・より個性的な商品を探したい
→ Taobao+代行業者
1688の出品者が大ロットでしか対応してくれない、あるいは他の出品者と差別化できる少量・個性的なアイテムを探したい場合は、より個人出品寄りのTaobaoも併用して検索範囲を広げます。
多くの場合、いきなり1688やTaobaoから始めるのではなく、「パターン1のAliExpressでテスト→パターン2・3への移行を検討」という順番で進む方が、失敗のリスクを抑えられます。
初心者がやりがちな失敗
仕入れサイトを切り替える段階で、特に注意しておきたい失敗パターンを3つ紹介します。
代行業者の手数料を利益計算に入れ忘れる
1688の商品単価だけを見て利益率を計算し、実際に発注する段階になって月額料金・サービス手数料・同梱送料が加わり、想定していたほど利益が残らないケースです。仕入れ判断の前に、代行業者を使った場合の総コストで試算しておく必要があります。
売れるか確認する前に大きいロットを発注する
1688の単価の安さに惹かれて、いきなり大きいロットサイズで発注してしまい、実際に出品してみたら思ったより売れず、在庫を抱えてしまうパターンです。AliExpressで小ロットテストを済ませてから1688に移行する順番を守ることで、このリスクは大きく下げられます。
同梱発送の送料を比較せず1社に決めてしまう
代行業者ごとに、複数注文をまとめて発送する際の同梱・転送コストは差が出やすいポイントです。最初に登録した1社だけで判断せず、同じ条件(重量・個数)で複数の業者の見積もりを比較してから継続利用を決めるのが安全です。
実践比較|同じ商品を2ルートで仕入れてみる
仮の数値の計算例(実際の価格ではありません)
中国輸入せどりの始め方ガイドで紹介した「勝ちカテゴリー」の一つ、スマホアクセサリー(スマホケース)を例に、AliExpress直接仕入れと1688+代行業者仕入れを、同じ10個という数量で比較してみます。数字はあくまで仕組みを理解するための概算例であり、実際の相場・料金は時期や業者によって変動します。
ルートA|AliExpressで直接仕入れ
- 単価:1個あたり約¥350
- 数量:10個
- 商品代金合計:約¥3,500
- 代行業者費用:¥0(不要)
- 国際送料:AliExpress上で表示される送料をそのまま負担
- → 仕組みがシンプルで、代行業者の固定費・手数料は一切かからない
ルートB|1688+代行業者で仕入れ
- 単価:1個あたり約¥120(卸価格)
- 最低ロット:出品者によって10〜50個程度から
- 商品代金合計(10個):約¥1,200
- 代行業者の月額プランなどの固定費(仕入れ規模により変動、金額は各社の公式サイトで確認)
- サービス手数料:商品代金に対し数%程度が上乗せ
- 同梱発送の国際送料:代行業者経由でまとめて発送、業者ごとに料金差あり
- → 商品単価は大幅に安いが、月額固定費と手数料が別途かかる
この例では、商品代金だけを比べると1688(約¥1,200)はAliExpress(約¥3,500)よりはるかに安く見えます。しかし1688側には代行業者の月額プランなどの固定費とサービス手数料が別途乗るため、10個という少量の発注では、代行業者の固定費だけで単価の差額を上回ってしまう可能性があります。1688+代行業者のコストメリットは、月あたりの発注個数・発注頻度が増え、固定費を多くの商品数量で割ることができて初めて明確になる、という点を押さえておく必要があります。
「安く仕入れられる」と「安く仕上がる」は別の話
1688の単価の安さだけを見て判断するのではなく、月額費用・手数料・同梱送料まで含めた「着地コスト」で比較することが、この2ルートを正しく使い分けるための鍵になります。
代行業者の費用まで含めた着地コストと、そこにかかる関税・消費税の扱いを合わせて把握したい場合は、個人輸入と商用輸入の違いを解説した記事も参考にしたうえで、利益計算ツールに実際の数字を入力し、出品前に赤字にならないか確認しておくと安心です。
次に読みたい記事
この記事は、中国輸入せどりの入り口を扱った記事の仕入れサイト部分を深掘りしたものです。関連するテーマは、以下の記事でも取り上げています。
よくある質問
1688とAliExpressの違いは何ですか?▼
中国輸入の代行業者はどうやって選べばいいですか?▼
タオバオと1688、結局どちらを使うべきですか?▼
代行業者を使うと必ず安くなりますか?▼
📚 参考情報・出典
- [1] AliExpress・1688.com・Taobao各サイトの公開情報にもとづく、購入単位・対応言語・買い手保護制度の比較
- [2] 各代行業者の公式サイト(料金は要確認)
- [3] 中国輸入せどりの実践者が紹介する、仕入れサイト切り替えの一般的な進め方
※本記事に記載の金額例・料金水準はあくまで仕組みを理解するための参考であり、特定の業者を推奨・保証するものではありません。代行業者の料金プラン・サービス範囲は業者ごと、また時期によって変わるため、実際に利用する際は必ず各社の最新の公式情報をご確認ください。
📝 まとめ
✅ AliExpressは1個から購入でき、買い手保護もあり、代行業者不要。新カテゴリーのテストや初心者に最適
✅ 1688.comは単価が最も安いが、中国語UI・ロット仕入れ・買い手保護なしという3つの壁があり、代行業者の利用がほぼ必須
✅ Taobaoは1688より個人・小売寄りで、1688にない低ロット商品や個性的なアイテムを探す時の併用先
✅ 代行業者は購入・言語対応・同梱発送を代行してくれるが、月額料金や手数料が仕入れ単価の安さを打ち消す場合がある
✅ AliExpressでテスト→売れると確認できたら1688(+Taobao)+代行業者へ、という順番で進むのが現実的